ブログ
Blog
Blog
最近、保育園や幼稚園で「ヒトメタニューモウイルスが流行っています」と言われ、不安になって受診されるご家庭が増えています。
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)について、よくある質問を中心に分かりやすく説明します。
♦ヒトメタニューモウイルス(以下、ヒトメタ)は、風邪の原因となるウイルスの一つで、主に3月~6月ごろに乳幼児を中心に流行します。
♦高熱・咳・鼻水などの症状を起こし、RSウイルスに感染した時のような喘鳴(ぜーぜー)や呼吸苦がみられるのも特徴的な症状です。
♦細菌感染などの2次感染がなければ、多くは数日〜1週間程度で自然に改善します。
「園でヒトメタが出ています」と聞くと心配になりますが、ヒトメタ自体、非常によくある呼吸器ウイルスです。特別に危険な感染症というわけではなく、多くのお子さんは通常の風邪症状として経過します。
もちろん、
●呼吸が苦しそう
●水分が取れない
●ぐったりしている
●熱が長く続く
などの場合には受診が必要ですが、「園で流行している」というだけで慌てる必要はありません。
「検査してきてください」と言われることがありますが…
ヒトメタの迅速検査キットを常備している医療機関は多くはなく、当院でもヒトメタの迅速検査は行っていません。
ヒトメタの検査は、「熱がなかなか下がらない」、「咳症状が強い」、「呼吸状態が悪い」、「入院が必要になる可能性がある」、といった場合に、総合病院や入院施設のある病院で行われることが多い検査です。通常の外来診療では、症状から総合的に判断して治療を行うことが一般的なので、診療上必ずしも検査が必要とは限りません。
大切なのはウイルス名を確定することよりも、
●呼吸状態
●水分摂取
●全身状態
などをしっかり確認し、必要な治療につなげることです。
ご家庭で気をつけること!
ヒトメタに対する抗ウイルス薬などの特効薬はありません。
そのため、基本は風邪と同じように、
●水分をしっかり取る
●休養する
●咳や鼻水のケアをする(処方された薬を飲ませる)
ことが大切です。
また、咳が長引くこともあるため、
⇒ 呼吸が速い
⇒ ゼーゼーが強い
⇒ 苦しそう
⇒ 顔色が悪い
などがある場合には早めに医療機関を受診してください。
♠ヒトメタニューモウイルスは、乳幼児では非常によくみられる呼吸器感染症です。園で流行していても、必要以上に不安になる必要はありません。また、検査についても、すべてのクリニックで簡単に実施できるものではなく、症状に応じて必要性を判断しています。
気になる症状がある場合には、お気軽にご相談ください。