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江戸川区内でも5月からいまだにRSウイルス感染症が流行中です。
最近、保育園、幼稚園などでRSウイルスが流行しているので発熱や風邪症状があればRSウイルスか検査してもらうようにと言われ外来を受診されるお子さんが増えてきています。
RSウイルス感染症とは主に乳幼児が感染する、いわゆる「風邪」です。
年長児や成人も感染しますが、多くの方は軽症の風邪症状で済みます。そのため、治療に特効薬はなく、それぞれの症状に対する対症療法のみとなります。
しかし、RSウイルスが問題となるのは新生児や6ヶ月未満の乳児が感染した時で、発熱、咳、鼻汁に加え重い呼吸器症状(ぜーぜー、呼吸困難など)を起こし入院となる事があり特に注意が必要です。
症状と鼻に細い綿棒を入れる迅速検査で診断しますが、RSウイルス迅速検査は外来では1歳未満しか保険適応ではありません。
そのため、「保育園・幼稚園でRSウイルスが流行っているから心配」、「園で検査してもらうように言われた」と受診される方が多くいらっしゃいますが、1歳以上のお子さんでどうしても検査を希望する場合には、自費での検査となり、それと同時に診察も自費扱いとなります。
1歳以上で発熱や咳があるお子さんでRSウイルス感染が分かったとしても、特効薬はない事から、いわゆる「風邪」と治療や対応は同じで、登園も全身状態が良く症状が改善していれば問題はありません。
呼吸困難などで入院適応のあるお子さん以外で、外来で経過をみられる程度のお子さんはRSウイルスの検査をしてもしなくても対応は全く変わらない事をご理解下さい。
1歳未満のお子さんで、「ヒュー、ヒュー」「ゼー、ゼー」とした呼吸音が聞こえる、顔色や唇の色が悪く母乳・ミルクの飲みが悪い、おなかがペコペコと凹み、呼吸が早い場合などはRSウイルス感染を疑い、夜間であっても救急医療機関を早めに受診するようにしてください。
RSウイルス迅速検査キットも今シーズンの大流行で入荷しにくくなっており、本当に必要な赤ちゃんのために検査キットを使用出来るよう皆様のご理解・ご協力をお願い致します。