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全国でマイコプラズマ肺炎の報告が5週連続で増加し、ここ20年余りで最多となるほどの流行となっています。
マイコプラズマ肺炎は、幼児、学童を中心に全年齢でほぼ4年周期で流行する咳が長引く感染症です。
咳やくしゃみの飛沫感染や手指を介した接触感染後、2~3週間の比較的長い潜伏期を経て、発熱、咳、頭痛などから始まり、初期症状は通常の風邪と区別が難しいですが、発熱が持続し咳が徐々に増強していきます。
軽症であれば、多くの場合自然に軽快しますが、発熱が続いている場合は肺炎となっていることが多く、マクロライド系などの抗菌薬を服用し治療します。マクロライド系抗菌薬が効かない「耐性菌」の場合もあり、その際は他の抗菌薬へ変更することで重症化は防げます。
当クリニックでも、幼児、小学生を中心にマイコプラズマ感染症と思われる症状のお子さんが多い印象です。
10月に入りましたが、夏風邪の代表である手足口病の流行もマイコプラズマと同じく幼児、小学生を中心にまだ続いております。
咳のある時は、周りへの感染防止のためにマスクをしっかりと着用し、冬場に流行する様々な感染症対策のためにも手指消毒などを忘れないようにしましょう。