連日、新型コロナウイルス感染者が新たに○○名判明、さらなる政府からの自粛要請など、気が重くなる話題ばかりです。

各医療機関にも、3月11日付けで日本医師会より、「発熱や上気道炎症状で受診した患者さんの鼻腔や咽頭から検体を採取する時や、気道吸引などエアロゾルが発生する可能性のある手技は、新型コロナウイルス感染予防対策の要件を満たさない場合は実施を見合わせるよう」、連絡がありました。

感染予防対策とは、手指や院内の消毒、飛沫・接触予防対策に加え、サージカルマスク（エアロゾル予防にはN95 マスク等）、眼の防護具（ゴーグル又はフェイスシールド）、ガウン、手袋などを装着して行うこと、特にマスク、ガウン、手袋は毎回交換、といったものです。

マスク、ガウンが医療機関でも入手困難である現状では、インフルエンザ迅速検査など鼻腔・咽頭から検体を採取する検査は実施出来ません。

幸いインフルエンザの流行は終息してきましたが、もしインフルエンザを疑うような場合は検査はせず臨床診断で抗インフルエンザ薬を処方することになります。

新型コロナウイルス（COVID-19 ）は、咳やくしゃみなどによって空気中に拡散され、地面に落ちないで空気中に浮遊し続けながら3時間まで生存する、という研究論文がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンという医学誌に3月9日掲載されました。

プラスチックやステンレス・スチールの上では2、3日の間、同ウイルスは生存していたとのことで、接触感染以外にもエアロゾル感染という経路もあるようです。

地球規模でパンデミックとなった新型肺炎（COVID-19)が、一刻も早く終息して欲しいと願うばかりです。