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アレルギー学会

10月8日~10日の3日間で日本アレルギー学会学術大会が行われました。

コロナ禍では制限が多く不便な事が多かった中で良かった事の一つとして、学会の講演会がweb配信で視聴出来、会場まで行かなくとも職場や自宅から専門医に必要な出席単位も取得出来る事です 🙂

さらにライブ配信以外にオンデマンドでもweb配信をしてくれるため、期間内であれば興味のあるシンポジウムや教育セミナーなど新しい知識のブラッシュアップが出来ます。

コロナ禍では普段大行列のお店が待たずに入れたり、敷居の高そうなお店の食べ物が持ち帰りやデリバリーで食べられるのも良かった事の一つですね。これからも色々な知恵を絞って工夫しながらコロナ禍を乗り越えたいものです。


日本アレルギー学会より、乳幼児用のミックス離乳食(Spoonfulone スプーンフルワン®)に関する注意喚起がありました。

このような離乳食がある事自体知りませんでした 🙁

以下、日本アレルギー学会HPより転載です。ご参考までに!

今般、日本小児アレルギー学会、日本小児臨床アレルギー学会、日本外来小児科学会、食物アレルギー研究会の各団体と連名で「乳幼児用のミックス離乳食(Spoonfulone スプーンフルワン®)に関する注意喚起」を行いましたのでお知らせいたします。

【製品について】
・Spoonfulone (スプーンフルワン®:以下“SPO”と略)は生後6ヵ月以降の乳幼児を対象とした16種類の食物(鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、くるみ、ピーカン、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ゴマ、大豆、エビ、鱈、鮭、オーツ麦) のタンパク質30mgずつを含む食品です。
・SPOは米国では乳幼児の食物アレルギーの発症予防を期待して販売されていますが、日本においてはそのような記載はなく離乳食とだけ記載され販売されています。

★タンパク質30mgを食品に換算した場合、以下の食品成分量が含まれます。

・鶏卵(全卵)0.25g
・牛乳 0.9ml
・小麦 うどん1.2g
・ピーナッツ 0.12g
・くるみ 0.21g
・カシューナッツ 0.15g

【問題点】
SPOによりアレルギー症状が出る可能性
●日本では乳児の約10人に1人が何らかの食物アレルギーを有しています。乳児用調整乳や離乳食を初めて与えた際に症状が誘発され食物アレルギーの診断に繋がります。以下の理由によりSPOを摂取した場合に症状が出る可能性があります。
・乳児期早期に湿疹がある場合、食物アレルギーが起こりやすいことが知られています。
・生後6ヵ月未満で既に食物に対するIgE抗体(症状誘発に関与する体内因子)を持っているお子さんがいます。
・重症な食物アレルギー児ではSPOに含まれるタンパク質30mgに相当する食品でも症状が誘発されることがあります。
・湿疹や食物に対するIgE抗体が存在しなくても微量の食物(卵黄など)で嘔吐を繰り返すことが稀にあります。

製品説明の「摂取上の注意」の表記の問題点
●SPOは食物アレルギーがある小児には使用できないと記載されていますが、離乳食開始時期にSPOに含まれている16種類全てに対する食物アレルギーの有無を判定することは困難です。
●SPOの「摂取上の注意」には湿疹がある場合や、SPOの使用について心配な場合には医師に相談するよう記載されていますが、SPOの摂取の可否を医師が判断することは困難です。

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