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4月、5月は保育園、幼稚園、小学校の集団健診が続いていましたが、春の健診もほぼ終了。
今年の学校での健診は、文部科学省より児童のプライバシーを配慮し、原則として着衣のままで受診できるよう通知があり、着衣のまま視診、聴診を行いました。
学校健診は疾病をスクリーニングするのが主な目的であり、着衣の上からでは心臓の音が聴きづらく、脊柱のねじれやわん曲、胸郭の陥没や突出、皮膚の状態など、様々な疾病の有無の確認が難しく見逃しが懸念されると多くの学校医から声が上がっていましたが、実際のやってみると、やはり様々な課題がありました。
今年の健診の在り方についてはこれから色々な意見が出され再検討されると思いますが、プライバシーを重んじるばかりに集団健診の意義も薄れつつあるように感じました。
健診がすべて終了した後は、「食物アレルギーによるアナフィラキシー対応研修会」も内科校医の小学校で行いました。
小学校の職員を対象にアナフィラキシーについての知識と発生時対応の再確認をしてもらうために毎年行っているもので、今年も座学と実地シミュレーションを2回という形式で行いました。
食物アレルギーを持つお子さん達に万が一のことが起きたことを常に想定し、ひとり一人がすぐに動けるように準備しておく必要があります。
この研修会を毎年行っている成果もあり、先生方の動きは非常にスムースで、こちらから特に指摘することもないくらいの素晴らしい対応力がついており安心しました。