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新型コロナウイルス感染症が今年の冬場に再流行すると、インフルエンザなどの診療にも大きな支障を来たす事が予想されます。
ウイルス感染の予防や罹った時の症状軽減のためにはやはりワクチン接種が重要という事は、新型コロナウイルスで再認識されました。
2020年度のインフルエンザワクチン製造株が決定し、例年通りであれば10月上旬頃から接種開始予定です。(※フルミスト:経鼻噴霧型生インフルエンザワクチンは、新型コロナウイルスの影響により今シーズンの取り扱いは行いません)
A型株
A/広東・茂南/SWL1536/2019(CNIC-1909)(H1N1)
A/香港/2671/2019(NIB-121)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/ビクトリア/705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統)
昨年度からはB/山形系統以外が変更となりました。
ここ数年、インフルエンザワクチンは様々な要因でワクチンの流通が悪く予定通りに入荷されてない事が続いています。コロナ禍の影響でインフルエンザワクチンの供給不足はさらに懸念されますが、今年のインフルエンザ予防接種は例年以上に重要性が増し需要が高そうです。
新型コロナウイルスのワクチンは、欧米などを中心にRNAワクチン、DNAワクチンという新しい製造方法のワクチンが10種類ほど開発されており、年内にも臨床治験へと競争が熾烈です。しかし、これらの新しい製造方法のワクチンは、使用実績がなく、ヒトで本当に抗体が作られるのか、副反応はどうなのかといった懸念もまだあります。
もう少し先の話ですが、新型コロナウイルスに対するワクチンに関しては、市場任せにすると混乱するため国が管理して必要な所に必要な数を供給するシステムとなるようです。