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江戸川区の65歳以上の方への新型コロナウイルスワクチンの集団接種は5月15日(土)から始まります。
各医療機関での個別接種は5月17日以降となりますが、5月分のワクチン供給スケジュールではワクチンが少量ずつしか配布されず、当面の間は「当クリニックに定期的に通院されている65歳以上の方を優先」とさせていただいておりますので何卒ご了承下さい。
先日、横浜市立大学の研究チームから、ファイザー製新型コロナウイルスワクチンが従来株のほか流行中のさまざまな変異株に対しても中和抗体の産生を誘導し、発症予防効果が期待できるとの報告がありました。
日本人のファイザー製ワクチン接種者111例(未感染:105例、既感染6例)を対象に、従来株(D614G)および変異株7種(英国株、南アフリカ株、ブラジル株、インド株、カルフォルニア株、ニューヨーク株、由来不明株)の計8株に対する中和抗体を測定。
未感染者でワクチンを2回接種した人のうち、99%の人が従来株に対して中和抗体を保有。また、流行中のN501Y変異を有する3つのウイルス株(英国、南アフリカ、ブラジルで初めて確認された株)に対しても、90〜94%の人が中和抗体を有していたとのことです。
1回目接種後の陽性割合 2回目接種後の陽性割合
従来株 57% 99%
英国株 18% 94%
南アフリカ株 21% 90%
ブラジル株 16% 94%
インド株 37% 97%
カルフォルニア株 39% 97%
ニューヨーク株 55% 98%
由来不明株 34% 97%
●未感染者において計8株すべてが中和抗体陽性であった人は、全体の89%(93/105)で中和抗体の上がり方については個人差あり
●1回接種のみでは、変異株に 対して中和抗体が産生されない人が一定数存在した
●既感染者は1回目の接種後すぐに十分な量の中和抗体が産生される可能性があるが、追加データによる検証が必要である etc….
国内における貴重な調査報告であり、コロナ禍を終息させるためには多くの人が新型コロナウイルスワクチンを2回接種する事が重要であると再認識されました。