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なかぞのクリニック

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インフルエンザ感染後の予防接種は必要か?

今年のインフルエンザは、都内では9月からぽつぽつと患者さんが出始め、11月には一気に流行が広がりました。昨年よりも勢いが強く、早い段階から警報レベルになるなど慌ただしいスタートとなりました。
ただ、11月の終わり頃からは、当クリニックでもインフルエンザ検査で陽性となる患者さんはかなり減ってきています。

今シーズンの主な流行株は、A型(H3N2)の“サブクレードK”と呼ばれる新しいタイプです。これまでのA型から少し形が変わっているため、

  • 過去の免疫をすり抜けやすい

  • 感染力が強い 

という特徴があります。そのため、今シーズンの皮下注射ワクチンは「発症を完全に防ぐ効果」は例年より劣る可能性もありますが、重症化を防ぐという面では、効果はしっかり期待できます。ワクチン接種は決して無駄ではありません。

流行がとても早かったため、「ワクチンを打つ前に感染してしまった」、「1回目を打った直後にかかってしまった」というお子さんも少なくありません。

例年はA型H1pdm09(2009年に新型インフルエンザと呼ばれたものが季節性になった型)が主流でしたが、今季は9割近くがサブクレードK。ただし、A型H1pdm09やB型の報告も出ており、今後の動きには注意が必要です。

インフルエンザの流行は春先まで続くのが一般的で、ピークが落ち着いても油断は禁物です。
今シーズンもA型が2種類出ているため、1シーズンにA型に2回かかることもあります。さらに後半にB型が流行してくれば、3回目にかかる可能性もあります。

すでにインフルエンザにかかったお子さんでも、この先の長い冬を考えると、重症化を防ぐためにも、インフルエンザワクチン接種(12歳以下は2回接種)をおすすめします。

そして、基本的な感染対策としての手洗い、手指消毒、換気、マスク着用も引き続きよろしくお願いいたします。

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