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今年も10月1日からインフルエンザ予防接種の開始を予定しています。
インフルエンザは毎年流行するタイプが異なります。そのため世界での流行状況からどのタイプが流行るのかを世界保健機関(WHO)が予測し、それに基づいて厚労省の研究班がワクチン株を選定し、2019/2020冬シーズンのインフルエンザワクチン製造株は、以下のように決定しました。
A/Brisbane(ブリスベン)/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A/Kansas(カンザス)/14/2017(X-327)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
インフルエンザの予防接種は、13歳未満の小児では2回接種します。
6か月以上3歳未満の方:1回0.25ml 2回接種
3歳以上13歳未満の方:1回0.5ml 2回接種
13歳以上の方:1回0.5m
インフルエンザワクチンの接種は、インフルエンザの発症予防や発症後の重症化の予防に一定の効果があるとされています。
厚労省の研究班が、6歳未満の小児でのインフルエンザの有効性を調べています。
それによると、昨年はまだ集計中ですが、2017/2018ではA型H3N2が67%、B型山形系統が60%となっています。
また東北大による小中学生の2シーズン(2012/2013、2014/2015)のインフルエンザワクチン有効性の調査では、2012/2013はオッズ比0.77、2014/2015は0.88と発症予防効果があった事が示されています。
ちなみにオッズ比は,ある疾患などへの罹りやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度。
オッズ比が1とは,ある疾患への罹りやすさが両群(例:ワクチン接種した群、接種していない群)で同じということであり,1より大きければ,疾患への罹りやすさがある群でより高いことを意味し、逆にオッズが1より小さいと、ある群において疾患に罹りにくいことを意味します。
ここ2シーズン連続でインフルエンザワクチンの配給不足が問題となりました。
今年もどうなるのかちょっと心配です 😕
インフルエンザ予防接種の情報は、クリニックのホームページで公開予定ですので、もうしばらくお待ちください。