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現在、日本国内では定期接種の「MRワクチン(麻疹+風疹)」と任意接種の「おたふくかぜワクチン」は、第1期(1〜2歳未満)、第2期(5歳以上7歳未満の就学前1年間)に別々に接種されています。
そのため、任意接種であるおたふくかぜワクチンの接種率は地域差はありますが、約30〜40%程度と言われています。
2026年3月2日、厚労省薬事審議会医薬品第二部会において、第一三共の乾燥弱毒生麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチン「ミムリット皮下注用」の製造販売の承認が了承されました。正式に承認された場合、国内で唯一の3種混合ワクチン(MMRワクチン)となります。
MMRワクチンとは
M:麻疹(Measles)
M:おたふくかぜ(Mumps)
R:風疹(Rubella)
の3つを一度に予防できるワクチンです。
世界の多くの国では、このMMRワクチンが標準となっており、日本でも1989年にMMRワクチンが導入されていましたが、無菌性髄膜炎が比較的高い頻度で起こることが問題となり、1993年に中止となりました。
今回検討されているMMRワクチンは30年前のものとは違うタイプのワクチンです。海外で長年使用されている安全性のデータが多い株を使用するため、過去に問題となった無菌性髄膜炎のリスクは大幅に低いと考えられています。
おたふくかぜでは、ムンプス難聴、髄膜炎、精巣炎などの合併症が起こることがあり、特におたふくかぜによるムンプス難聴は重症で回復しないことが多いため、ワクチンによる予防の重要性が指摘されてきました。
しかし任意接種では接種率が上がりにくく、定期接種化が長年議論され、その解決策の一つがMMRワクチンです。
MMRワクチンの定期接種化は、まだ正式には決定されておませんが、早ければ2027~2028年ごろではないかと予想されています。約30年ぶりの大きな制度変更になるため、今後の動きにも注目していきたいと思います。